2020/09/25
虫歯についてと、その原因
ブログ②
こんにちは。
藤沢の歯医者『オーラルケアクリニック藤沢』の歯科助手兼受付で管理栄養士の渋谷です。今年の夏は驚くくらい暑い日が続きましたね。熱中症予防が警告されることが多く、炭酸飲料やスポーツ飲料の摂り過ぎで 急性糖尿病が多いなんて話題も耳にしました。甘い物の過剰摂取といえばもう一つ怖いのが『虫歯』ですね。今回は虫歯の原因と予防についてお伝えできたらと思います。
お読みいただけると嬉しいです。
虫歯についてと、その原因
皆さんはどうやって虫歯ができるかその原因をご存知ですか?
虫歯とは、ずばり『酸によって歯が溶かされた状態』を言います。 では虫歯はどのようにできるのでしょう。
虫歯発生には4つの要因があります。
①歯の質
②虫歯の原因菌(ミュータンス菌)
③糖
④時間
歯表面についてる白いネバネバ(プラーク)中の虫歯の原因菌が糖を餌にして増殖し、その過程 で酸を産生します。その酸によって歯が溶け始めた状態が虫歯の始まりで「脱灰」と呼ばれます、脱灰が進行してエナ メル質が溶けると「虫歯」と呼ばれ痛みが出てくるようになります。
4つの要因が重なると虫歯になってしまいますが、 どれかを排除することで虫歯を予防する事ができるとも言えます。
例えば、要因④時間を排除することに着目して見てみましょう。
唾液が出づらいからと言って飴やガムをずっと食べていたり、おやつをだらだらと長い時間食べていたり。このような習慣をお持ちの方、いらっしゃいません か?
これらの習慣は虫歯の出来やすい口腔内の状態と言え、虫歯発生要因の②虫歯の原因菌(常在菌であるため口の中にいつも存在している) ③糖(あめ、ガムの中に含まれている) ④時間(だらだらと長時間食べている) に当てはまります。 しかし、おやつを食べる時間を 15時から15時半までと決めて、おやつを食べない時間を作ることで、要因④時間を排除でき ます。その為だらだら食べに比べると虫歯のリスクを減らすことができます。
では、どうして長時間おやつをたべてはいけないのか?
画像1枚目を見てください。
おやつや食事を摂ると口腔内のpHは酸性に傾き虫歯の出来やすいpHになります。
唾液中には食事やおやつによって下がった口腔内のpHを中性に戻す働きがあり おやつを食べない時間ができることで口腔内のpHは中性に戻ります。
また、歯の最表面であるエナメル質を酸により溶けかかった状態から修復しています。
溶けかかった歯を唾液が修復することで虫歯にならない状態を保てます。
しかし、画像2枚目を見てみてください。
ずっと飴を舐めていたり長時間おやつを食べていては 唾液によってエナメル質を修復する事が追いつかなくなり、虫歯に発展していってしまします。
そのためおやつは時間を決めて食べ、食べない時間を作ってあげることが大切です。
虫歯予防のためには甘いもの、おやつ、食事の摂取は量を控えるより 頻度を控える方が効果的と言えます。
虫歯菌のお手伝いをしているかも?
また、虫歯予防にと市販のキシリトールガムをいつも噛んでいる方も注意が必要です。
市販のキシリトールガムの中には糖が含まれているものが多く、キシリトールの濃度も50%前 後の物が大部分です。糖が入っているものが長時間、口の中にあると虫歯のリスクを高めるため 虫歯予防と噛んでいたガムが虫歯の手助けをしてしまっていたということもあります。
口の中に糖を含むものがずっとある事が常習化している方は 虫歯が何本も発生(多発性カリエス)してしまう可能性もあります。
おやつを食べる時は、時間を決めて楽しく食べましょう。 また、おやつ、食事によって発生したプラークは歯磨きによって落とすことで虫歯を未然に防げ ます。
食後の歯磨きはしっかりとしましょう。
当院では キシリトール100%砂糖不使用の虫歯予防できるガムをお出ししています。このガムは 砂糖不使用であるため、虫歯の原因菌は増殖する事ができません。 また、キシリトールの効果により、歯にプラークが付着するのを防ぎ 唾液の分泌を促すため虫歯予防になります。ご興味のある方はお試しください。
最後までお読みい頂きありがとうございました。次回も、みなさんの役に立つ情報をお届けしたいと考えております。 是非、次回もお読みいただけると嬉しいです!
藤沢の歯医者『オーラルケアクリニック藤沢』